【感情が抑制・制御されてる世界】のSF映画|おすすめ5選

感情抑制特集・アイキャッチ おすすめSF映画
(C)2016 Five Sprocket Productions, LLC

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今回は、「感情が抑制されてる世界の映画」を紹介、それではさっそく行ってみましょう!

感情が抑制されてる系映画

人間には様々な本能があり、感情があります。しかし、それらはいいことだけでないのが事実。今もなお、世界中では争いが絶えず、個人的な小競り合いから国同士の戦争まで起きています。
そんな人間の負の部分をなくすにはどうしたらよいのか。そんな問題の解決策として度々SFに登場するのが、感情や本能を抑制するというものです。

果たして、その解決法をとった世界は成功するのかそれとも失敗するのか、それは正しいのか正しくないのか。そんなSFでしか描けない世界が見ることができ、また考えさせられる映画を集めました。

1|リベリオン

公開年:2002年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:107分
監督:カート・ウィマー
出演:クリスチャン・ベール、エミリー・ワトソン、テイ・ディグス、アンガス・マクファーデン、ショーン・ビーン、ほか

あらすじ

第3次世界大戦後、人類は感情こそが戦争の原因として、全市民に感情を抑制する薬の投与を義務づける。感情を持つ反乱分子を容赦なく取り締まる非情な捜査官プレストンは、ある朝誤って瓶を割ってしまい、薬を投与できないまま出勤することに…

2丁の拳銃を持ち次々と敵を倒していく。映画史にも残るほどカッコイイ戦闘シーンである”ガン=カタ”で有名なこの映画。

「銃と武術の融合に初めて成功した映画」とも評され、のちの映画にも大きく影響を与えており、『ジョン・ウィック』などでもガン=カタアクションが取り入れられています。
本作は低予算で製作されたため、多くのアクションでワイヤーなどが使われず、トランポリンを使ったバク転などが撮影されています。

また建物や服なども非常に無機質。それもそのはずで、ロケ地はドイツで行われ、ナチス政権化の建物や東ドイツ時代の団地などを背景としています。

ガン=カタを使いこなす最強の主人公が戦う相手。はじめは取り締まる側ですが、ふとしたことがきっかけで、一気に彼の世界が変わっていく様は見ていてワクワクするもの。
戦闘の描写は映画が進むごとに変化していき、主人公と観客の感情がリンクしていく点にも注目です。

『リベリオン』はU-NEXTで配信されています

2|ギヴァー

ギヴァー
(C)2014 The Giver SPV, LLC. All Rights Reserved.

公開年:2014年
製作国:アメリカ合衆国、カナダ、南アフリカ共和国
上映時間:97分
監督:フィリップ・ノイス
出演:ブレントン・スウェイツ、ジェフ・ブリッジス、メリル・ストリープ、アレクサンダー・スカルスガルド、ケイティ・ホームズ、オデイア・ラッシュ、テイラー・スウィフト、ほか

あらすじ

混沌の時代を経て、人類は完璧に管理され、犯罪や飢え、争いのない社会を作り上げた。そんな街で暮らすジョナスは一定の年齢になったことで、生涯の仕事が決まる”任命の儀”に参加する。そこで彼はすべての記憶を受け継ぐ「レシーバー」に任命され、人類の本当の歴史を知ることになる。

『ボーン・コレクター』『今そこにある危機』でもメガホンをとったP・ノイスによるSFディストピア。メリル・ストリープジェフ・ブリッジスなどの実力派俳優で脇を固め、閉ざされた世界で重厚な物語が形成されています。

本作では、感情や生き方が完璧に制御されてるという点に加え、これまでの人類の歴史がたった一人記憶を受け継ぐ”ギヴァー”以外、すべての人に隠されているという点が非常に興味深い点です。良い側面もあれば、身の毛もよだつような最悪な出来事もある人類の歴史。それを知った主人公が一体どういった行動をとるのか。

またそれに伴い、映像での変化もあるのが面白いところです。始まりは白黒ですが、決してラストまで白黒という訳ではないので、ぜひ最後まで見切ってください。
ほかにも、いたるところで手の込んだ造形のアイテムが登場するので目で見て楽しめる映画でもあります。

そして、今作には少しの間ですがテイラー・スウィフトが出演しています。いつもと雰囲気が違うのでよく見て探してみてください。

『ギヴァー 記憶を注ぐ者』はアマゾンプライムビデオで配信されています

3|ロスト・エモーション

ロストエモーション
(C)2016 Five Sprocket Productions, LLC

公開年:2016年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:102分
監督:ドレイク・ドレマス
出演:ニコラス・ホルト、クリステン・スチュワート、ガイ・ピアース、ジャッキー・ウィーヴァー、トビー・ハス、ほか

あらすじ

世界戦争により人類の約99%が滅亡した世界。人々は感情こそが諸悪の根源とし、遺伝子操作で感所のない人間の共同体「イコールズ」をつくった。そこで感情を持つと”発症”と言われ安楽死させられてしまう。サイラスもまた感情が芽生えつつあった。

本作のまさにディストピアともいえる無機質な世界観はセットやCGではなく、日本で撮影されています。世界的にも有名な建築家・安藤忠雄の建築物を中心に、長岡造形大学や淡路夢舞台などでロケが行われました。

以外にも身近なところで撮影されていた本作ですが、内容は現実とかけ離れたものとなっており、「イコールズ」で暮らす人々に感情はありません。そして一度感情を持つと殺されてしまう。

そんなところで互いに惹かれ合う二人の男女の行方に、涙を流す人も少なくないようです。果たして感情は人類にとって悪いものなのか、それを無くすとどうなるのか、そんな根本的なことを考えさせられる映画でもあります。

『ロスト・エモーション』はアマゾンプライムビデオで配信されています

4|ヴォイジャー

ヴォイジャー
(C)2020 VOYAGERS FINANCING AND DISTRIBUTION, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

公開年:2021年
製作国:アメリカ合衆国、イギリス、チェコ、ルーマニア
上映時間:108分
監督:ニール・バーガー
出演:タイ・シェリダン、リリー=ローズ・デップ、フィン・ホワイトヘッド、コリン・ファレル、ほか

あらすじ

地球滅亡の危機を前に人類は、人工授精で生まれた30人の優秀な子供たちを移住可能な惑星へ送り込んだ。それは約80年、3世代も要する壮大な旅。しかし出発から10年がたったある日、成長した子供たちはある事実に気付く。

コリン・ファレル、タイ・シェリダン、そしてジョニー・デップの娘であるL・R・デップなど、実力ある俳優と多くの若手で非常にエネルギーのあるSF映画です。

「平和のため人類を5つの特徴に分けた共同体に振り分ける」といった『ダイバージェント』『リミットレス』を手掛けたSF監督ニール・バーガーが今回舞台に選んだのは宇宙。真っ白で無駄のない宇宙船の持つ不気味さは、好きな人は好きなはず。

そして毎日青い液体を飲まされる子供たち。好奇心の高まる思春期に、その物質が一体何なのか気になるのは当たり前。そんな人間の持つ本能から始まる物語。人の本質に迫るというのはSFならではの描けるものでもあります。

『ヴォイジャー』はU-NEXTで配信されています

5|THX-1138

THX-1138
引用:シネマNAVI

公開年:1971年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:86分
監督:ジョージ・ルーカス
出演:ロバート・デュヴァル、マギー・マコーミー、ドナルド・プレゼンス、イアン・ウルフ、ほか

あらすじ

時は25世紀、人類は地下のシェルターでコンピューターに支配されながら生きていた。人々は番号で管理され、精神安定剤を服用しながら作業に従事している。そんなある日、THX1138とルームメイトのLUH3417は薬の服用を辞めてしまい…

本作は、のちに『スター・ウォーズ』を生み出すこととなるジョージ・ルーカスの長編デビュー作。白を基調といした建物はレトロフューチャーともいえるいで立ちで、どこか理解できない雰囲気は『時計仕掛けのオレンジ』にも通ずる不安感が漂います。

また、近未来的でありながら、本物のレーシングカーや、ちょっと改造しただけのバイク、ひび割れたビルなどの小物によって、異常な現実感を帯びているのものこの映画の特徴です。
トンネルの中を高速で逃走する車と、ロボットの警官がバイクで追跡するシーンはとてつもなくかっこよく、そこで見られる衝撃的なシーンは実際にスタントマンが行っているものです。

さらに、この映画において髪やひげのない丸坊主の男女は非常に特徴的で、余計なメイクアップはされていません。そして、エキストラたちはシナノン薬物リハビリ施設の実際の患者たちで、それが余計にリアリティを出してるのかもしれません。

『THX-1138』はU-NEXTで配信されています

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