おすすめスチームパンク映画10選!世界観が作り込まれている実写作品

スチームパンク・アイキャッチ おすすめSF映画
(C)Paramount Pictures 2011

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今回は、「スチームパンク映画」を紹介、それではさっそく行ってみましょう!

スチームパンク映画

1980年あたりから始まったSFの1ジャンルであるスチームパンク19世紀の科学ロマンに影響を受けた、蒸気機関やゼンマイなど古典的な機械を使うことが多く、デザインにおいてもイギリスのヴィクトリア朝やエドワード朝の雰囲気がベースとなっています。

時代錯誤的な年代設定やテクノロジーなど、先進的なサイバーパンクと対照的で、魔法などのフィクションとの相性も良く、芸術的な造形なども相まって、独特な魅力を持っているジャンルでもあります。

今回はそんなスチームパンクな作品の中でも、小道具だけでなく、世界観そのものがスチームパンク的に作られた作品を集めてみました。

1|移動都市 モータル・エンジン

モータルエンジン
(C)Universal Pictures

公開年:2018年
製作国:ニュージーランド、アメリカ合衆国
上映時間:128分
監督:クリスチャン・リヴァース
出演:ヒューゴ・ウィーヴィング、ヘラ・ヒルマー、ロバート・シーハン、ジヘ、ローナン・ラフテリー、スティーヴン・ラング、ほか

あらすじ

たった60分で文明を崩壊させた最終戦争から数百年後。残された人類は車輪で移動する都市で暮らしており、その中でも巨大な移動都市“ロンドン”は小さな都市を捕まえ、資源や労働力を奪い生活していた。小さな都市で暮らすへスターは母親を殺し、ロンドンの指導者であるヴァレンタインに復讐を果たそうとするが…。

『ロード・オブ・ザ・リング』『ホビット』のピーター・ジャクソン製作、脚本、そして彼の監督作に多く携わり、『キング・コング』ではアカデミー視覚効果賞を受賞したクリスチャン・リバーズがメガホンを取り約100億円もかけたという超大作。

残念ながら製作費を上回る興行収入が出ませんでしたが、思うにそれはあまりに大スケールすぎたから。伝説級ともいえるレベルで大スペクタクルな映像、蒸気を吐き出す都市が爆走するシーン。あまりの綺麗さに、予告だけ面白い映画に思えてもしようがありません。

しかしこの映画では全編にわたり大スケールが持続、スチームパンク好きを震わせてきます。見どころがありすぎる原作4部作のうち1部を2時間に収めているため、説明不足も否めませんが、その壮大さ、作り込まれた世界観、超綺麗なVFX、魅力的なキャラクターたちは自信を持ってお勧めしたいものとなっています。

『移動都市 モータル・エンジン』はアマゾンプライムビデオで配信されています

2|アビゲイル クローズド・ワールド

公開年:2019年
製作国:ロシア
上映時間:110分
監督:アレクサンドル・ボグスラフスキー
出演:ティナティン・ダラキシュビリ、エディ・マーサン、グレブ・ボチュコフ、リナル・ムハメトフ、ほか

あらすじ

死に至る謎の病が広がり、感染が確認された者はどこかへと連行されて二度と戻ってこない。しかし少女アビゲイルは、幼いころ感染者として連れ去られた科学者の父がまだ生きていると信じ続けていた。ある日、特殊能力者たちと出会った彼女は、父やその他の感染者たちの行方を探る中で世界の真実へと迫っていく。

本国ロシアでスマッシュヒットを記録したSF冒険アクション。街の様子や服装、小道具、設定など圧倒的な作り込みで、まさに異世界へ連れて行ってくれます。

そんなスチームパンク的異世界で、市民を監視し感染者を連行する防護スーツ姿の検査官、社会からはじき出された能力者たち、その特殊能力を使った戦いや重厚な近接戦を、今やハリウッドに勝るとも劣らない美しいVFXで描き出します。

アビゲイルの父親役には『お見送りの作法』などの実力派英国人俳優エディ・マーサン、また主人公の少女アビゲイルを演じるティナティン・ダラキシュヴィリの美しさと強い個性にも注目です。

『アビゲイル クローズド・ワールド』はU-NEXTとアマゾンプライムビデオで配信されています

3|ロスト・チルドレン1995

ロストチルドレン
引用:MUBI

公開年:1995年
製作国:フランス、ドイツ、スペイン
上映時間:112分
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
出演:ロン・パールマン、ジュディット・ヴィッテ、ドミニク・ピノン、ジャン=クロード・ドレフュス、ほか

あらすじ

近未来の港町沖合に浮かぶ実験室に住む、夢を見ることができないクランクは自身の老化を食い止めるため、子どもたちを誘拐し夢を盗み出していた。サーカスの芸人で怪力を持つワンは、誘拐された弟を捜すうち、身寄りの無い少女ミエットと知り合い、彼女と行動をともにするようになる。

『デリカテッセン』の独特の映像美で一躍注目を浴びたジュネ監督とM・キャロ芸術監督という名コンビに加え、『フィフス・エレメント』にも参加したファッション界の鬼才J=P・ゴルチエが衣装デザインを担当。

そんな彼らが生み出した、奇妙なレトロフューチャー、スチームパンクな色合いとギミック、どこかグロテスクなキャラ、その唯一無二のディティールは癖になってしまいます。

そんな世界観に溶け込むロン・パールマンやドミニク・ピノン、そして子役のジュディット・ヴィッテの怪しげな魅力異も注目のポイントとなっています。

『ロスト・チルドレン』はU-NEXTとアマゾンプライムビデオで配信されています

4|リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い

リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い
引用:IMDb

公開年:2003年
製作国:アメリカ合衆国、ドイツ、チェコ、イギリス
上映時間:110分
監督:スティーヴン・ノリントン
出演:ショーン・コネリー、ぺータ・ウィルソン、スチュアート・タウンゼント、ショーン・ウェスト、ほか

あらすじ

1899年、悪党ファントムが世界戦争を招くことを恐れた英国政府は、冒険家クォーターメインの元に英国諜報部員Mを送り、対抗できるチームを結成するよう依頼。クォーターメインは最強のメンバー6人を集め、ネモ船長の潜水艦ノーチラス号に乗り込んでファントムの陰謀の阻止に挑む。

『ソロモン王の洞窟』『海底二万海里』『トム・ソーヤの冒険』など名作文学・古典SFの有名人が一堂に会する、アクション・アドベンチャー大作。

主人公のアラン・クォーターメインはインディー・ジョーンズのモデルともいわれており、登場する諜報部員の名はボンド、主演はショーン・コネリーとなんとも粋なキャスティング。

そしてスチームパンク好きに送るのは小道具、大道具、セット、などの手の込んだ数々の品。潜水艦ノーチラス号や華麗にデコレーションされた車、ヴィクトリア朝風の部屋、それに加え当時最新のVFXなど見どころ満載となっています。

『リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い』はアマゾンプライムビデオで配信されています

5|ワイルド・ワイルド・ウエスト

公開年:1999年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:107分
監督:バリー・ソネンフェルド
出演:ウィル・スミス、ケヴィン・クライン、ケネス・ブラナー、サルマ・ハエック、ほか

あらすじ

1869年、連邦特別捜査官ジェイムズ・ウェストは、“流血将軍”の異名を取るマグラス将軍を追いかけていたが、女装していた連邦特別捜査官のアーティマス・ゴードンせいで取り逃がしてしまう。2人は合衆国の命を受け、マグラス将軍の背後にいるラブレス博士を逮捕するためコンビを組むことになるが…。

60年代に放送されていた同名のTVシリーズを、『メン・イン・ブラック』のウィル・スミスとバリー・ソネンフェルドが再びタッグを組んだ話題作

西部開拓時代にスチームパンク要素をぶち込んでくるという、他の作品にみられないような斬新な一作で、超巨大なクモ型ロボットや、博士の新兵器、面白い発明品など目を楽しませてくれるものがたくさん。

もちろんビジュアル面だけでなく、宿敵のラブレス博士を演じる才人ケナス・ブラナーが、コミカルながら重厚さを感じさせる演技を披露、また、スミスとケヴィン・クラインが演じる相棒との掛け合いがユーモラスで、楽しめるバディムービーとなっています。

『ワイルド・ワイルド・ウエスト』はU-NEXTとアマゾンプライムビデオで配信されています

6|ヒューゴの不思議な発明

ヒューゴの不思議な発明
(C)Paramount Pictures 2011

公開年:2011年
製作国:アメリカ合衆国、イギリス、フランス
上映時間:126分
監督:マーティン・スコセッシ
出演:ベン・キングズレー、サシャ・バロン・コーエン、エイサ・バターフィールド、クロエ・グレース・モレッツ、ほか

あらすじ

1931年のパリ。父親の残した壊れた機械人形とともに駅の時計台に暮らす少年ヒューゴは、その人形の修理に苦戦していたが、ある日、機械人形の修理に必要なハート型の鍵を持つ少女イザベルと出会い、人形に秘められた壮大な秘密を探り始める。

映画の出発点となったフランスにおいて、その草創期への映画愛を込めてスコセッシ監督が初めて3Ⅾを使い、アカデミー賞では5部門も受賞した本作。

美形な子役も魅力的ですが、本作のメインはジョルシュ・メリエスと言っても過言ではありません。作中でのメリエスのエピソードはほとんどが事実に基づいたもので、数奇な運命に満ちた人生は、まさに映画そのもの。

メリエスの細かいオマージュのほかにも、当時の撮影風景の再現など、映画好き興奮間違いなしなシーンも多数。古典映画の保存や修復、展示を行う団体も設立したスコセッシ監督の、映画製作への情熱や、古典映画の功績や保存の大切さに焦点を当てた、これまでになく温かい一作です。

『ヒューゴの不思議な発明』はU-NEXTとアマゾンプライムビデオで配信されています

7|スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー

公開年:2004年
製作国:アメリカ合衆国、イギリス
上映時間:107分
監督:ケリー・コンラン
出演:ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロー、アンジェリーナ・ジョリー、マイケル・ガンボン、ほか

あらすじ

1939年のニューヨーク。万博開催を前に、科学者たちが次々と失踪、街には空を飛ぶ巨大ロボット軍団が襲来。事件を追う女性記者ポリーの危機を間一髪で救ったのは、彼女の元恋人で空軍のエースパイロット“スカイキャプテン”だった。2人は、科学者失踪事件とロボット襲撃事件に関連があると信じ、調査を進めることに。

ケリー・コンランの初監督作となった本作は、自宅のPCで4年の歳月をかけ製作した6分間のCG動画が、製作者ジョン・アブネットの目に留まりったことで映画化が決定しました。

クラシカルで劇画タッチなCGは、独特な手法で描かれ芸術的。俳優以外はすべてCGで製作され、大道具の一切ないスタジオで何もない空間に向かって演技をしています。

そんな本作に出演しているのは、『リプリー』以来2度目の共演となる、グウィネス・パルトロウとジュード・ロウ。30年代のNYと古典的な映像に、彼らのオールドファッションな美が光ります

8|エンバー 失われた光の物語

エンバー 失われた光の物語
引用:映画.com

公開年:2008年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:96分
監督:ギル・キーナン
出演:ハリー・トレッダウェイ、シアーシャ・ローナン、ティム・ロビンス、ビル・マーレイ、ほか

あらすじ

人々が地上を離れ、地下深く建設された都市“エンバー”に住むようになったって200年。その地底都市では、発電機の不具合から停電が頻繁に起こるようになり、人々は暗闇に怯える日々を送っていた。そんな中、少女リーナはエンバーからの脱出方法を記す文書の入った箱を偶然発見し、出口を探し始める。

ジェニー・デュープロのSF小説「エンバー」を原作に、製作のトム・ハンクスが映像化を熱望し、一流スタッフが集まり実現した作品。

ヒロインをシアーシャ・ローナンがフレッシュに熱演し、ビル・マーレイやティム・ロビンスなど実力派俳優が脇を固めています。

興行的には成功しませんでしたが、ストーリーも映像もユニークで、製作費に55億円かけた地底都市の描写は、細かいメカや雰囲気まで豪華に表現。ワクワクする脱出劇に、子供だけでなく、大人でも十分すぎるくらい楽しめる冒険ファンタジーです

『エンバー 失われた光の物語』はU-NEXTとアマゾンプライムビデオで配信されています

9|メトロポリス

メトロポリス
引用:映画.com

公開年:1927年
製作国:ドイツ
上映時間:210分(プレミア公開時)
監督:フリッツ・ラング
出演:ブリギッテ・ヘルム、アルフレート・アーベル、グスタフ・フレーリッヒ、ほか

あらすじ

2026年、メトロポリスと呼ばれる未来都市では、摩天楼の上層階に住む知識指導者階級と、地下で過酷な労働に耐える労働者階級に二極分化した階級社会だった。ある日、権力者の息子フレーダーは労働者階級の娘マリアと出逢い、初めて抑圧された地下社会の実態を知ることになる。

1927年に公開された無声映画で、初めて映画にロボットが登場したことでも知られている本作は、SF映画黎明期の傑作、原点にして頂点ともいうべき一作です。

現代においても、その作品の奥行きの深さと完成度の高さの魅力は衰えることを知らず、『スターウォーズ』『ブレードランナー』そして手塚治虫の同名漫画『メトロポリス』など数えきれないほどの作品に影響を与えてきました。

壮大で芸術的なセット、素晴らしい演出、1万人を超す大規模なエキストラ、そこで描き出すのは単に階級社会批判にとどまらない様々な観点からの問題提起。2026年を間近に控える今だからこそ、今一度見てみたい作品です。

『メトロポリス』はパブリックドメインのためYouTube等で鑑賞可能がです

10|タイムマシン?2002

タイムマシン
(C)2002 Warner Bros. & Dreamworks, LLC

公開年:2002年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:96分
監督:サイモン・ウェルズ
出演:ガイ・ピアース、ジェレミー・アイアンズ、シアンナ・ギロリー、ほか

あらすじ

1890年のニューヨーク。天才科学者アレクサンダーは、恋人を亡くした現実を受け入れられず、タイムマシンを作り事件の夜に時をさかのぼる。だが彼が救おうとしても、なぜかエマは必ず命を落とす。彼は謎を解き明かそうと21世紀の未来へ旅立った。

タイムトラベルの夢を初めて作品化したH.G.ウエルズのSF小説「タイムマシン」曾孫にあたるサイモン・ウェルズが、壮大なスケールで映画化した話題作。

1960年の映画版や、原作の味わいを尊重し作り上げた世界観、19世紀風にデザインされたタイムマシンのレトロなデザインなど雰囲気たっぷりで、80万年にもわたる文明の推移は見ごたえがあります。

また最新のVFXを使い表現した、場所はそのままに時間だけが飛ぶように過ぎて行くタイムトラベルシーンや、異世界のような未来は圧巻で、迫力満点の大スペクタクルに仕上がっています。

『タイムマシン』はU-NEXTとアマゾンプライムビデオで配信されています

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