【圧倒的臨場感】1人称視点・主観で進むPOV映画おすすめ4選

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今回は、「1人称視点で進むPOV映画」を紹介、それではさっそく行ってみましょう!

1人称視点の映画

視聴者に映画を疑似体験させ、臨場感たっぷりの映像とするPOV(point of view)映画。そんな数あるPOV映画の中でも、手持ちカメラなどでなく実際に人の視点で映される、もしくはそのように感じる映画を集めてみました。

1|ハードコア

ハードコア
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公開年:2016年
製作国:ロシア、アメリカ合衆国
上映時間:96分
監督:イリヤ・ナイシュラー
出演:シャールト・コプリー、ダニーラ・コズロフスキー、ヘイリー・ベネット、ティム・ロス、ほか

あらすじ

見知らぬ研究室で目を覚ましたヘンリーは、大事故で手足が損さらに瀬板の手術を進めようとしたとき悪党が押し声帯の手術を進めようとしたとき悪党が押し入り、妻はさらわれヘンリーは命からがら逃げだすことに。

特注のGoProを使用し、全編にわたって一人称視点を取り入れたことで大きな反響を呼んだ異色のアクション映画。ほとんどが主人公ヘンリー役のスタントマンたちに取り付けて撮影され、まるでヘンリーになったようなこれまでにないリアリティが体験できます。

そんな主観でのパルクールや激しい銃撃戦はとても迫力があり、非常に特徴的で斬新。もちろんその人の視点で戦闘が行われるので、ちょっとグロいシーンもそのまま本人視点。苦手な人は目を覆って見ましょう。

また、FPSゲームなどで知性が付いていれば大丈夫ですが、スタントマンの激しい動きで画面が大きく揺れる場面があるので、酔いやすい人もご注意を。ですがこれほどリアルで、臨場感のある映画は少ないので是非見てもらいたい一作です。

『ハードコア』はU-NEXTで配信されています

2|湖中の女

公開年:1947年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:102分
監督:ロバート・モンゴメリー
出演:ロバート・モンゴメリー、オードリー・トッター、ロイド・ノーラン、トム・テューリー、ほか

あらすじ

ロサンゼルスの私立探偵フィリップ・マーロウは化粧品会社の社長キングズリーから、別荘から失踪した妻を探しだしてほしいという依頼を受ける。湖の別荘を訪ねたマーロウは、湖中に女性の死体を発見する。

なんと1947年に公開された一人称視点の映画。序盤のナレーションの後は事件を捜査するマーロウの視点で進んでいきます。

聞き込みや手掛かりを探偵目線で見る、まるでゲームにいるような感覚です。オープニングの出演者紹介の場面でもその一人として「You!」と粋な演出も。当時の人たちには衝撃的な作品だったと思います。

大きなカメラのせいでカメラワークが重かったり、視野角や画面サイズの問題など、今でこそ撮影技術の古さが目立ちますが、40年代に作り上げた作品としてはとても革新的であり、貴重で興味深い作品です。

『湖中の女』はアマゾンプライムビデオで配信されています

3|ブッシュウィック 武装都市

(C)2016 STUPE PRODUCTIONS LLC.

公開年:2017年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:94分
監督:ジョナサン・マイロット、キャリー・マーニオン
出演:デイブ・バウティスタ、ブリタニー・スノウ、アンジェリック・ザンブラーナ、ほか

あらすじ

ニューヨーク・ブルックリンにある町ブッシュウィック。大学院生ルーシーは恋人ホセを連れて駅を出た途端、街が正体不明の武装集団に襲われていることを知り、ホセは命を落としてしまう。ルーシーはやがて元海兵隊のタフガイ、スチュープと出会うのだが…

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のD・バウティスタ、『ピッチ・パーフェクト』のB・スノウによるサバイバルアクション。

本作は誰かの視点であったり、手持ちカメラの映像でもないが、ほぼ全編を通して小型カメラを使い登場人物の目線の高さで撮影することで、まるでその場にいるような感覚が味わうことができ作品内に一気に引き込まれます。

さらに今作ではなんと10カットで撮影が行われており、それぞれスムーズにつなぎ合わせることで疑似ワンカットを作り上げています。
突然攻撃される街でのサバイバルを、視点とストーリー両方で緊張感とリアリティたっぷりに描き出す完成度の高いB級映画です。

『ブッシュウィック 武装都市』はU-NEXTで配信されています

4|サウルの息子

サウルの息子
(C)2015 Laokoon Filmgroup

公開年:2015年
製作国:ハンガリー
上映時間:107分
監督:ネシュメ・ラースロー
出演:ルーリグ・ゲーザ、モルナール・レヴェンテ、ユルス・レチン、マルシン・ツァーニク、ほか

あらすじ

1944年、ナチスドイツ占領下のポーランドにあるアウシュヴィッツ=ビルケナウの強制収容所。ハンガリー系ユダヤ人のサウルは、特殊部隊の一員として同胞のユダヤ人たちをガス室へと送り込んではその遺体を処理する過酷な任務に就いていた。

カンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリに輝き、米アカデミー賞では外国語映画賞にノミネート、ほかにも多数の賞を受賞したハンガリー製ホロコースト映画の傑作。
あまり目にすることのないハンガリー映画ですが、そのリアリティや繊細な映像は新鮮さがあります。

デリケートなテーマだけに撮影には力が入っており、35㎜フィルム、40㎜レンズを採用。画面の比率にもこだわっています。
さらに被写界深度の浅いレンズを使ったことで、周囲のぼやけた状態かつ目線の高さで追うようなカメラワークは、まるでその場にいるように感じられます。

そんな圧倒的没入感の中で映し出される史上最悪ともいえる行為、かつてないほど現実的に感じられる歴史に残るべき作品です。

『サウルの息子』はアマゾンプライムビデオで配信されています

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