火星が舞台のSF映画おすすめ7選【娯楽作編】

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今回は、「火星が舞台のSF映画」を紹介、それではさっそく行ってみましょう!

火星が舞台の映画

地球のお隣さんでもある火星。平均気温ー60度、大気も薄い砂漠の惑星ですが、それでも太陽系の中では、地球からの移住先として有力な候補であり、注目されている惑星の一つです。

実際にUAEでは2117年には火星に60万人規模の街を作り人類を移住させる計画を発表、SpaceXのCEOであるイーロン・マスク氏も2030年に火星基地を作るといった発言をしています。

16世紀の火星観測以降、昨今の探査機による火星探査にいたるまで人類の関心を集めてきた火星。近くて遠く謎に包まれたその惑星は、決して宇宙・SF好きだけではなく多くの人を魅了するロマンを持ち、映画のみならず、小説やマンガなど様々なジャンルで取り上げられています。

そこで今回は、火星を舞台とした映画を厳選。その中でも、エンターテイメント寄りで気軽に楽しめる作品を集めました。

科学的でリアルな火星映画はこちら

1|レッドプラネット

レッドプラネット
©Warner Bros. Pictures.

公開年:2000年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:106分
監督:アントニー・ホフマン
出演:ヴァル・キルマー、キャリー=アン・モス、トム・サイズモア、テレンス・スタンプ、ほか

あらすじ

2050年、人類は火星のテラフォーミング計画を実行するが、火星の無人機からの通信が途絶。ボーマン船長、エンジニアのギャラガーらが送り込まれることとなる。出発してから6か月後、チームは火星に接近したが、太陽フレアにより船長以外は緊急脱出をすることに。

今作の肝となるのは火星のテラフォーミング計画を軸としたストーリー。繁殖力の強い藻類を発生させて酸素などの大気を生み出すという計画は、実際に研究もされていてSF好きには刺さる内容

しかし、その計画だけでなくそれに絡めた地球外生物の存在や、宇宙船のAIなども出てくるので、単純にサバイバル・アクション・パニック映画としても気軽に楽しめる内容です。

ギャラガーを演じるのは『トップガン』のアイスマンで有名なヴァル・キルマー、ボーマン船長は『マトリックス』キャリー=アン・モス、さらにテレンス・スタンプなどB級らしからぬ俳優陣にも注目です。

『レッドプラネット』はU-NEXTとアマゾンプライムで配信されています

2|ゴースト・オブ・マーズ

公開年:2001年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:98分
監督:ジョン・カーペンター
出演:ナターシャ・ヘンストリッジ、アイス・キューブ、ジェイソン・ステイサム、クレア・デュバル、パム・グリア、ほか

あらすじ

2176年、火星の植民地。(火星警察)の警部補メラニーは囚人の護送任務のため、シャイニング・キャニオンと呼ばれる町に向かう。しかしそこは火星の先住民族の霊によって壊滅状態になっており、町の住人たちは霊に憑依され、殺戮を繰り返していた。

『遊星からの物体X』『ゼイリブ』などを世に送った鬼才ジョン・カーペンターによるSFホラー。とは言いつつもアクション要素も強く、理屈抜きに楽しませてくれる作品。
火星が舞台ながらも、男女ともタフで開拓者VS先住民という構図は西部劇を想起させ胸が熱くなります。

『スピーシーズ』N・ヘンストリッジ『トルク』アイスキューブ、そして髪の生えているJ・ステイサムなど俳優陣も魅力的です。

本国アメリカでは、同時期に2つの火星映画が上映されたこともあり、たった2週間で上映が打ち切られるという興行的には失敗した映画ですが、日本ではスマッシュヒットした過小評価されている映画の一つです。

『ゴースト・オブ・マーズ』はU-NEXTで配信されています

3|トータル・リコール

トータル・リコール
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公開年:1990年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:113分
監督:ポール・バーボーベン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、シャロン・ストーン、レイチェル・ティコティン、マイケル・アイアンサイド、ロニー・コックス、ほか

あらすじ

2084年。平凡な労働者ダグは、行ったことがない火星植民地の悪夢に悩まされる中、火星旅行の記憶が得られる機械“リコール・マシン”を試すと、自分の中の火星の記憶がよみがえる。混乱するダグは直後、謎の刺客たちに襲われ、帰宅後も、愛妻のロリに殺されかけることに。

『ブレードランナー』の原作者でもあるフィリップ・K・ディックによる短編小説『追憶売ります』をもとにした映画。映画内では、いったい現実にいるのか夢にいるのかわからなくなる作りで、哲学的テーマを覗き見ることができます。

そして、この作品が今でも語り継がれている理由はやはり唯一無二の映像表現でしょう。紹介した画像のようなP・バーボーベンの癖の強すぎるデザインや造形などは奇妙でありながら中毒性もあります。

シュワちゃんをはじめ、『氷の微笑』でブレイク前のシャロン・ストーンも出演。B級SFながら安っぽさと手の込みようが入り混じり、、独特の雰囲気と世界観で火星を構築した良作映画です。

『トータル・リコール』はU-NEXTで配信されていま

4|DOOM

DOOM
引用:アマゾンプライムビデオ

公開年:2005年
製作国:アメリカ合衆国、ドイツ、チェコ、イギリス
上映時間:100分
監督:アンジェイ・バートコウィアク
出演:ドウェイン・ジョンソン、カール・アーバン、ロザムンド・パイク、リチャード・ブレイク、ほか

あらすじ

火星ユニオン宇宙社オルドゥヴァイ研究所で、非検体が逃げ出すトラブルが発生。最後生き残りとなったのカーマック博士は施設封鎖のため緊急の連絡をしてきた。脅威を排除して施設を守れと命令を受け、サージはRRTS(緊急応援部隊)を結成して火星へと向かうことになる。

1990年代に登場し、FPSゲームの金字塔ともなった「DOOM」。今作ではその「DOOM3」をもとに制作されました。狂暴化した怪物や人間と特殊部隊が戦うといった設定は同じですが、ストーリーは改変されているので、ゲーム未プレイでも楽しめます。

序盤では一人ひとり的にやられていくという典型的なSFホラーな展開ですが、クリーチャーや小道具などは原作らしく、さらに終盤では急にFPS視点になるなど原作愛があふれ出してきたりと、ゲームらしい面白い映像を見ることができます。

若いころのドウェイン・ジョンソンロザムンド・パイクといった有名俳優も出演しており、あまり気を張らず、期待を大きくしすぎないで見るとかなり楽しめる作品だと思います。

『DOOM』はU-NEXTとアマゾンプライムで配信されています

5|ロケットマン(1997)

引用:IMDb

公開年:1997年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:94分
監督:スチュアート・ギラード
出演:ハーランド・ウィリアムズ、ジェシカ・ランディ、ウィリアム・サドラー、ボー・ブリッジス、ほか

あらすじ

NASAの火星への初有人飛行プロジェクトで、訓練中に飛行士が負傷。代役として、飛行システム・デザイナーのフレッドが抜擢。ところが、彼は宇宙オタクの変わり者で、常識の通じない脳天気な彼は、ロケット発射から着陸までとんでもないハプニングをおこす。

真面目な火星映画が多い中、本作はディズニーの製作したSFコメディ。火星でドタバタ劇を展開するという何とも珍しい映画です。

撮影期間約2か月という短さでしたが、公開初週で第6位になりました。その後は伸び悩み興行的には失敗作となりましたが、レビューでは高評価も多く、カルト的人気のある作品でもあります。

6|少年マイロの火星冒険記3D

少年マイロの火星冒険記3D
(C)Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

公開年:2011年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:88分
監督:サイモン・ウェルズ
出演:セス・グリーン、ジョーン・キューザック、ダン・フォグラー、エリザベス・ハーノイス、ほか

あらすじ

母親とケンカしてしまった9歳の少年マイロは、思わず「ママなんていなければいい」と口走ってしまう。その夜、反省して謝ろうと母の部屋へ行ったマイロだったが、なんと宇宙人が母親をさらおうとしていた。あわてて宇宙船に忍び込み、たどり着いたのは火星だった。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のロバート・ゼメキスが製作を担当、『ポーラー・エクスプレス』でも使用されたモーションキャプチャーを使用。奥行などだけでなく、重さすらわかってしまうような質感で一緒に冒険しているようなリアルさを作り出しています。

王道な展開のファンタジーSFではありますが、王道ならではのストレートなテーマは大人子供問わず感動してしまいます。家族で一緒に見ても楽しめる心温まる一作です。

『少年マイロの火星冒険記3D』はアマゾンプライムビデオで配信されています

7|火星着陸第1号

引用:シネマNAVI

公開年:1964年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:110分
監督:バイロン・ハスキン
出演:ヴィクター・ランディン、ポール・マンティ、アダム・ウェスト、ほか

あらすじ

米国宇宙船エリナーM号は、巨大な流星の飛来を避けたためコースを外れ火星に着陸。射出した脱出カプセルは着陸時のショックで酸素タンクと貯水槽が破壊され、僅かな食糧、酸素、水と通信装置とコントロールのオムニコムだけ残った。

60年以上も前の火星サバイバル映画。宇宙人と遭遇する後半はフィクション性が強くなりますが、エイリアンによる地球侵略やクリーチャー・怪物と戦う映画が多い中、リアリズムを重視した本作は珍しいともいえます。

しかし、科学的根拠に徹底して退屈な映画ではなく、前半はシリアスな火星サバイバル、後半はSFアドベンチャーと、全体的にリアリズムとエンタメのバランスがとれている作品となっています。

まだCGの普及していない時代、本作の撮影地”デスヴァレー”の風景とマットペイントの合成で神秘的かつ幻想的な火星を再現しています。
興行成績は振るわなかったものの、脚本も出来が良く、素晴らしい特撮SFとしてカルト映画として人気な一作でもあります。

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