こうゆう映画が見たい!を見つける映画紹介
今回は、「手持ちカメラ・ビデオログのようなPOV映画」を紹介、それではさっそく行ってみましょう!
手持ちカメラ・ビデオログのようなPOV映画(超常現象編)
視聴者に映画を疑似体験させ、臨場感たっぷりの映像とするPOV(point of view)映画。そんな数あるPOV映画の中でも、手持ちカメラで映す、まるでドキュメンタリーやビデオログのようなリアルさを持つ、超常現象を題材にした映画を集めました。
ただ、個人的にホラー映画がなど怖いものが苦手なので、今回はホラー映画が苦手な人も見れるような映画を厳選してます。
1|クロニクル
公開年:2012年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:83分
監督:ジョシュ・トランク
出演:デイン・デハーン、アレックス・ラッセル、マイケル・B・ジョーダン、マイケル・ケリー、アシュリー・ヒンショウ、ほか
あらすじ
平凡で退屈な日常生活を送る3人の高校生アンドリュー、マット、スティーブは、ある日、特殊な能力に目覚める。その能力を使ういたずらを楽しむようになった3人だが、次第に自らの力に翻弄され、事態は予期せぬ方向へと発展していく。
ごく普通の高校生3人が突如超能力を手に入れ、その力に翻弄されていく様子をファウンドフッテージ形式(撮影者が不明で埋もれていた映像を第三者の手にわたり公開されたという設定)で描いたSFアクション。
内気な男子高校生がビデオカメラで撮った日常が、どんどん変わっていってしまう様子を実録タッチで映し非常に迫力がある半面、青春ドラマ含まれていていいとこどりな作品です。
ジョシュ・トランク監督は本作が初長編でありながら、全米興行収入第1位を記録しており、影響を受けた作品として『AKIRA』『キャリー』『フューリー』などを挙げています。
2|トロールハンター
公開年:2010年
製作国:ノルウェー
上映時間:104分
監督:アンドレ・ウーヴレダル
出演:オットー・イェスパーセン、グレン・エルランド・トスタード、ヨハンナ・モールク、トマス・アルフ・ラーセン、ほか
あらすじ
熊が殺される事件が多発し、トマスら3人の大学生は、密猟者がいるのではないかと追跡ドキュメンタリーの撮影を開始。取材を重ねる中で、交流を持とうとしない一匹狼のハンター、ハンスの存在を知り、不審なものを感じたトマスは、ひそかに彼の行動を追う。やがてハンスが狩っているものの正体を知ることになる。
手持ちカメラなどを多用したモキュメンタリーで、妖精というより未確認生物としてのトロールとその生態を生々しく描き出すきだす本作。
寿命は1000年から1200年、肉食性で知能は低いなど非常に設定が細かく、その現実味はもはやモキュメンタリーの域を超えています。
こだわってるであろう小道具や、トロールのデザインなどに加え、幻想的なノルウェーの大地は神話の世界に迷い込んだかのような感覚にすらなります。
人気キャラクター「ムーミン」のモデルとしても知られる、北欧に伝わる伝説の生物トロール。その伝承の本場ノルウェーで作られ、ハリウッドリメイクも計画されているホラーファンタジーの注目作です。
3|イントゥ・ザ・ストーム
公開年:2014年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:89分
監督:スティーヴン・クォーレ
出演:リチャード・アーミティッジ、サラ・ウェイン・キャリーズ、マット・ウォルシュ、アリシア・デブナム=ケアリー、アーレン・エスカーペタ、ほか
あらすじ
アメリカ中西部のシルバートン。竜巻の目を撮影することに命を懸けるピート率いるストーム・チェイサー・チームのメンバーで気象学者のアリソンは、シルバートンの気候にこれまでにない巨大竜巻が起こる可能性があると予測する。彼らは特別仕様の装甲車とバンの2台で現地へと向かう。
ジェームズ・キャメロン作品『アバター』や『タイタニック』のセカンドユニット監督を務めたS・クォーレがVFXを駆使して大自然の脅威を描く本作。すべてを飲み込む超巨大な竜巻は、まさに超常現象。
手持ちカメラだけでなく、多くの人が持つスマホや、監視カメラなどの視点をうまく使い、竜巻の中を再現。ドキュメンタリーのようなリアルさと、圧倒的迫力で日本人には想像しがたい災害を描きます。
パニック一辺倒ではなく、『ホビット』にも出演したR・アーミティッジらの災害の中でも強くつながる家族愛にも注目です。
『イントゥ・ザ・ストーム』はU-NEXTとアマゾンプライムビデオで配信されています
4|クロース・エンカウンター
公開年:2014年
製作国:イギリス
上映時間:87分
監督:ダニエル・シンプソン
出演:ダニー・シャイラー、アビー・ソルト、ロバート・カーティス、ほか
あらすじ
1980年12月、イギリス・サフォーク州の米空軍基地で、複数の兵士が謎の光を目撃したレンドルシャムの森。その舞台となった森に秘宝を探しにやって来たドキュメンタリークルーが、謎の飛行物体の撮影に成功するが、それ以降奇妙な現象が相次いで発生するようになる。
ウッドブリッジ空軍基地近くのレンドルシャムの森に正体不明の光が下りていくのを3人パトロール兵が目撃。その報告書まで出された、レンドルシャムの森事件というのは存在し、それをモチーフにした作品。
そんないわくつきの森に黄金を探しにやってきた3人。その人間性の描写も細かく、パニックで本性の出るところもハラハラさせてくれます。
美しくも不気味なイギリスの森、POV視点で見る迫力あるUFO、いまだ謎に包まれる実際の事件を題材にした手に汗握るSFパニックとなっています。
『クロース・エンカウンター』はU-NEXTとアマゾンプライムビデオで配信されています
5|英雄は死なない
公開年:2019年
製作国:フランス、ベルギー、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ
上映時間:85分
監督:オード・レア・ラパン
出演:アデル・エネル、ジョナタン・クズェニエ、アントニア・ブレジ、ほか
あらすじ
突然見知らぬ男に、1983年8月21日にボスニアで死んだゾランという兵士の生まれ変わりではないか、とパリの路上で声をかけられたジョアキム。その日が自身の誕生日と一致することから、その話を信じるようになり、友人のアリスとヴィルジニーを連れてサラエヴォへと旅立つ。
カメラマンポールが撮影し、前世を探す旅に出るというミステリアスな展開。ポールが一切出てこないためモルで自分がこの旅に同行しているような気持になります。
POVのパニック映画ではなくドキュメンタリー風に進む本作は、大きな起伏はありませんが、前世であったという男とボスニア・ヘルツェゴヴィナで起きた戦争、紛争の話が交錯。聞き込み取材のシーンでは常に緊張感が走る作りとなっています。
スピリチュアル的な生まれ変わりと、戦争という現実を突きつける要素を見事に融合。それをPOVとすることで他の映画にはない不思議な後味を持つ、ヨーロッパらしいしっとりとした作品です。
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