こうゆう映画が見たい!を見つける映画紹介
今回は、「現役で走るアメ車を見れる当時の映画」を紹介、その時代ならではのカッコイイデザインと、大排気量のエンジンは最高です。それではさっそく行ってみましょう!
アメ車の登場する不朽の名作
1|ブリット(1968)
アカデミー賞 編集賞も受賞した、スティーブ・マックイーン主演の映画です。
あらすじ
サンフランシスコ市警察本部捜査課のブリット警部補(スティーブ・マックイーン)は、チャルマース上院議員から裁判の重要証言者であるロスの保護を命じられる。ブリットは彼を保護するが、ロスはスタントン刑事が目を離した隙に部屋のドアを開け、それと同時に部屋に入ってきたヒットマンに射殺されてしまう。ロスがヒットマンと示し合わせたかのようにドアを開けたことを知ったブリットは、事件の裏になにかがあることを感じ取り捜査を開始する。
マックイーンの運転する68年型フォード・マスタングGT390と68年型ダッジ・チャージャーが、サンフランシスコの急斜面や空港で繰り広げる追跡劇は、興奮間違いなし。
ファストバックで緑の映えるマスタングと、真っ黒でもはや車も悪役に見えるチャージャー、ちょうどいいやれ感もこの時代ならではで、伝説の共演が見られます。
2007年には、アメリカ国立フィルム登録簿に登録されるなど、今なを色あせない一作です。
『ブリット』はU-NEXTで配信されています
2|バニシング・ポイント(1971)
カルト的人気を誇るロードムービー、アメリカンニューシネマの傑作のひとつです。
あらすじ
新車の陸送を仕事にしているコワルスキーが今度運ぶことになったのは「70年型ダッジ・チャレンジャー」。運ぶタイムを賭けた彼は、警察や障害を蹴散らし車を走らせ続ける。しかし警察の異様なまでの検問がコワルスキーを待ち受けることになる。
真っ白なチャレンジャーが次第に汚れ傷つき、アメリカの広大な土地になじんでいく姿は美しいとまで言えます。
V8の低い音を響かせながら、永遠に続くように見える道を走り続けるのはアメ車好きの夢ではないでしょうか?
チャレンジャーだけでなく、警察車両やジャガー・Eタイプ、上裸でヒッピーの女性がまたがるホンダ・CL350にも注目です。
また車だけでなく、アメリカンニューシネマらしいストーリー、バニシングポイント(消失点)の意味を知ったときは鳥肌が止まりません。
『バニシング・ポイント』はアマゾンプライムビデオで配信されています
3|ダーティー・メリー/クレイジー・ラリー(1974)
『イージーライダー』でも主演を果たした、”ピーター・フォンダ”によるカーアクション映画です。これもアメリカンニューシネマの一作の一つ。
あらすじ
NASCARレーサーのラリーと、メカニックのディークは、新しいレース車両のため強盗をする。強盗は成功するがメリーが入り込んできたことで3人で逃走する羽目に。衝撃的なラストは、見るものにカタルシスを与える。
3人組の逃走車両として今回登場するのは、シボレー・インパラとダッジ・チャージャーです。ピーター・フォンダはスタントマンを使わずに自ら運転しています。
また劇中で破壊された警察車両は50台を超えるともいわれ、主人公の乗るマッスルカーだけでなくパトカーも大活躍している映画です。この時代らしい荒っぽいカーアクションは妙なリアリティに仕上げっています。
クエンティン・タランティーノの選ぶカー・ムービー、ベスト3『バニシング・ポイント』『マッドマックス』と並んで名を連ねる作品です。
4|バニシング in 60(1974)
何を隠そう、あのニコラス・ケイジ主演『60セカンズ』のもととなった映画です。類を見ないカーアクションが楽しめる傑作です。
あらすじ
元レーサーのメインドリアンの裏の顔は、車の窃盗団のボス。いつもは華麗に車を盗む彼だったが、「73年型マスタング・エレノア」にはなぜかてこずっていた。ある時、けんかしていた仲間から密告にあい、警察に待ち伏せされ追われる羽目になるのだった。
キャッチコピーは「ぶっ壊した93台」。カーアクションのカリスマ的映画です。テロップには「エレナ」(エレノア)とまであり、この映画の主役は車となっているます。
そしてなんといっても見どころは、上映時間100分のうち、約40分にもわたる超ロングカーチェースシーン!今も名をこの記録は破られていない伝説となっています。
そこで使われたマスタングもみるみるボコボコに、CGなしで100台を超えるカーチェイス、アクシデントもそのまま上映、こんな映画二度と出ないでしょう。
5|キャノンボール(1981)
1981年に公開された、大御所俳優たちがアメリカ大陸横断を目指す、有名なカーアクション映画。
あらすじ
アメリカ東海岸コネティカットから西海岸カリフィルニアまでの5000キロ高速道路でスピードを競う最大のレースキャノンボール。参加者はレーサーの資格不要で、レーシング・カーでなく市販車で走る。交通ルール、制限速度55マイルなどすべて無視、誰でもチャレンジ可能。早速様々な野心家たちが集まってきた。
実際に存在した、北アメリカ大陸を市販車で横断する非公認のレースをモチーフとしており、制作にあたって、監督と脚本家自らこのレースに参加しました。
ロバート・レイノルズやロジャー・ムーア、ジャッキー・チェンなどオールスターキャストでおくられ、それぞれに見どころがあります。
そして見どころがあるのはキャストだけでなく車も・・・シボレー・マリブ、トランザム、ダッジ・トレードマンにスバルのレオーネも登場しちゃいます。
『レイダース/失われたアーク』や『ロッキー3』と同時公開され、それらの興行収入を上回る大ヒットとなった、カーアクション映画です。
『キャノンボール』はU-NEXTとアマゾンプライムで配信されています
6|ザ・ドライバー(1978)
「ターミネイター」のカーチェイスシーンにも影響を与え、トンネルのシーンは同じロケ現場でもあるカーアクション映画の名作です。
あらすじ
ギャングや強盗の逃走を請負うプロの逃がし屋「ドライバー」と彼を逮捕しようと執拗に追う「刑事」。刑事はドライバーを逮捕しようと「強盗」と取引をするが、それに気付いたドライバーは逃走を図る。しかし、そこにミステリアスな美女「プレイヤー」が現れたのだった。
この年代らしいなんともドロドロとした色使いは、それだけで夜のロスにハードボイルドな雰囲気を漂わせます。
そんな中繰り広げられる警察との追跡劇は、とてもかっこいいの一言に尽きます。
逃げるトランザムに、追いかける真っ赤なシボレー・C10トラックはまさに恐怖でもあり、この映画のアイコン的存在。
きしむタイヤに傾く車体、この時代のアメ車がここにあります。
ニヒルな感じで進む物語は一見静かですが、その奥には熱い感情が渦巻いており非常に見ごたえのある作品です。
7|フレンチ・コネクション(1971)
同名のノンフィクション小説を原作とするサスペンスアクション。第44回アカデミー賞では8部門でノミネートされ、5部門で受賞するなど非常に評価の高い映画です。
あらすじ
ニューヨーク市警で、麻薬密売ルートを探るポパイことドイルと相棒のラソー両刑事は、マルセイユからやってきたシャルニエの尾行を開始。シャルニエを執拗に追及するドイルはこれを恐れ、殺し屋を差し向ける。
1961年に実際にあった事件をもとにしてるこの映画。フレンチコネクションとは米仏間の、麻薬密輸ルートから来たもので、そのリアルな緊迫感を味わえる一作となっています。
マルセイユ市内を走るのは、リンカーン・コンチネンタル。あの堂々とした風格で周りの欧州車が小さく見え、まるで蹴散らすかのように走っていきます。
映画史に残る名シーンともなっている、高架線下のカーチェースシーンは見ものです。使用されるのは、71年型ポンティアック・ルマン。「ちょっと借りるぜ」はここから始まった…らしい。
実際の事件に由縁のある現場など、ロケ撮影にこだわったことで生まれるリアリティ。カーチェイスシーンも実際に公道を140㎞で走り、衝突事故まで起きましたがそのまま映画に使われています。
カーアクションだけでなく、映画として素晴らしいのでだれにでもお勧めしたい作品です。
『フレンチ・コネクション』はアマゾンプライムビデオで配信されています
8|ゲッタウェイ(1972)
監督サム・ペキンパー、主演スティーブ・マックイーンでおくるクライムアクション。この映画がきっかけで、マックイーンは共演のアリ・マッグローと結婚しました。
あらすじ
刑務所を裏取引で出所したドク・マッコイは、それと引き換えに取引相手ベニヨンの要求で妻キャロルと共に銀行強盗に手を染めることになる。強盗は何とか成功するが、2人は途中で裏切ったルディ、警察、ベニヨンの弟の三者に追われる羽目になってしまうのだった。
登場する車両は目白押し、63年型フォード・ギャラクシー、68年型マーキュリー・モントレー、69年型シボレー・インパラ、55年型シボレー・3100。
やわらかいサスペンションで大きく傾きながら曲がっていく姿はほれぼれします。
このイカした男s・マックイーンに、強盗と裏切り、女性と二人で逃避行。ロマンあふれるハードボイルドな作品。94年にもリメイクされることとなる名作です。
『ゲッタウェイ』はU-NEXTで配信されています
9|激突!(1971)
超有名なスティーブン・スピルバーグ監督の無名時代の作品。この映画の成功により彼の名が業界に知れ渡ることになりました。
あらすじ
知人から借金を取り立てるためにカリフォルニアのハイウェイを南下していたデイビッドは、途中で1台の大型タンクローリーを追い抜く。すると、そのタンクローリーがデビッドに嫌がらせを始める。
あらすじの通り、ほぼ全編通して車が登場します。主人公デイビッドが乗るのは、プリムス・ヴァリアント。対してトラックはピータービルド281です。
67年から73年型のヴァリアントは、V8エンジンもありますが、今作ではおそらく直6エンジン搭載のタイプ。約140馬力の非力なほうアメ車です。タンクローリーの中身がカラなら追いつけれてしまうかも。
ストーリーは単純明快、だが全く飽きない。幼いころに見たが迫り来るトラックはトラウマになるレベル。しかし名作であることに変わりなく、当時25歳のスピルバーグが作った映画は一見の価値あり。
『激突!』はアマゾンプライムビデオで配信されています
10|コンボイ(1978)
大量に連なるトラックが印象的なこの映画、本来の主題歌とは別に作られた「コンボイのテーマ」は聞けばわかるとても有名な曲です。監督はサム・ペキンパー、第二監督にはジェームズ・コバーンが務めています
あらすじ
タンクトレーラーを運転する通称ラバー・ダックと数人の運転手仲間は、ふとしたきっかけで保安官ライルとトラブルに。ライルは彼らを追いかけ始め、トラック運転手は無線で仲間を集めコンボイを形成する。
ぱっと見で分かるトラックの群れ、これだけでどんな物語が展開されるのかワクワクしてきます。何十台も並ぶ圧巻の様子は訳も分からず興奮してしまいます。
登場車両は60年代から70年代のマックやピータービルト、ケンワースなどアメリカのトラック総まとめのような状態。マニアなら垂涎ものです。
またトラックだけでなく、ファイヤーパターンに彩られた71年型シェベルも登場。宙を舞います。
『激突!』では悪役だったトラックは、今回味方に。その安心感はいかほどに。
『コンボイ』はU-NEXTで配信されています
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