こうゆう映画が見たい!を見つける映画紹介
今回は、「アニメと実写が融合した映画」を紹介、それではさっそく行ってみましょう!
アニメと実写が融合・合成した映画(アメリカの手書きアニメーション編)
実写の映像や人と、アニメーションが融合した作品。近年ではCG技術が進化し綺麗な合成も比較的簡単になりましたが、手書きでアニメを制作していた時代ではかなり難易度の高い芸当。
今回は、そんな映画を1940年代から作り始めていたアメリカ映画に絞って、人とアニメキャラが共存してる作品を集めてみました。。ディズニー、ワーナーなど今もなお有名な映画が会社が盛りだくさんです。
1|ロジャー・ラビット
公開年:1988年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:103分
監督:ロバート・ゼメキス、リチャード・ウィリアムス
出演:ボブ・ホスキンス、クリストファー・ロイド、ジョアンナ・キャシディ、スタッピー・ケイ、ほか
あらすじ
アニメ映画のスター、ロジャー・ラビットは最近妻ジェシカが浮気をしてるという噂を聞き撮影中にNGばかり。一方、探偵のエディはトゥーンに弟を殺されて以来アニメを憎み、酒びたりの生活を送っていた。ある日、エディは映画会社の社長にジェシカの浮気現場を押さえるように依頼されるのだが…。
監督はBTTFのロバート・ゼメキス、制作総指揮にはスティーヴン・スピルバーグが参加した本作は、アカデミー賞視覚効果賞・編集賞・音響効果賞の3部門を受賞し、全米で大ヒットとなった作品です。
ディズニー作品ながら映画に特色をつけるため、40年代にアニメ映画を彩ったキャラクターたちが多く登場。ワーナー・ブラザースのバックス・バニーやMGMのドルーピーなど様々なスタジオからキャラクターが出演しています。
ミステリー部分も作りこまれており、ブラックジョークもあるので普段見るディズニー映画とは一風変わった雰囲気の本作ですが、映画に登場した街並みがディズニーパークに作られるような金字塔的作品でもあります。
『ロジャー・ラビット』はアマゾンプラムビデオで配信されています
2|メリー・ポピンズ
公開年:1964年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:139分
監督:ロバート・スティーヴンソン 、ハミルトン・S・ラスク
出演:ジュリー・アンドリュース、ディック・ヴァン・ダイク、デヴィッド・トムリンソン、グリニス・ジョンズ、ほか
あらすじ
1910年、ロンドン。気難しい銀行家バンクスは、娘と息子の教育のため、新しい家庭教師を探す。そんなある朝、メリー・ポピンズと名乗る家庭教師の女性が傘を差して風に乗ってやって来る。優しく楽しく、不思議な力を持ったメリーに子どもたちはたちまち夢中。しかし、子どもを厳しくしつけたいバンクスはメリーが気に入らない。
名曲メーカー、シャーマン兄弟が担当した初ディズニー作品で、ファンタジーミュージカルの不朽の名作。第37回アカデミー賞では計5部門を受賞した作品です。
原作小説を書いたP・L・トラヴァースは当初映画化を拒否。最終的にはウォルト・ディズニー本人が交渉しに赴き、企画から20年の歳月を経て映画化にいたった本作は彼思いの詰まった一作。2018年には続編が作られています。
子供はもちろん、大人になるといつの間にか失ってしまう“子ども心”の大切さを描く本作は大人の心も温かくしてくれる映画となっています。
『メリー・ポピンズ』はアマゾンプライムビデオで配信されています
3|クール・ワールド
公開年:1992年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:102分
監督:ラルフ・バクシ
出演:キム・ベイシンガー、ガブリエル・バーン、ブラッド・ピット、ほか
あらすじ
ある刑務所で、出所を間近に控えた漫画家ジャックは突如カートゥーンの不思議な世界“クール・ワールド”へと引き込まれる。 そこには自分が創り出した理想の女性ホリーがいて、現実世界に憧れる彼女は人間とセックスして現実世界の住人になろうとしていた。
アニメ版の『スパイダーマン』や『指輪物語』の監督を務めたラルフ・バクシの実写とアニメの合成映画である本作は、現実世界にアニメキャラが登場するだけでなく、俳優たちがアニメの世界に迷い込んでしまいます。
自由奔放でセクシーなヒロインを実写・アニメともに演じたのはキム・ベイシンガー、アニメキャラに勝るとも劣らない美貌で観客を魅了。さらに、ブレイク前の若々しいブラット・ピットにも注目です。
先に紹介した『ロジャー・ラビット』とは異なり、お色気シーンもあるR指定寄りの映画で、子供でも安心して見れるような他の作品とは一味違う作品となっています。
『クール・ワールド』はアマゾンプライムビデオで配信されています
4|錨を上げて
公開年:1945年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:143分
監督:ジョージ・シドニー
出演:ジーン・ケリー、フランク・シナトラ、キャスリン・グレイソン、ほか
あらすじ
休暇に入った二人の水平ジョセフとクラレンス。歌手志望のスーザンと出会ったクラレンスは彼女に一目ぼれ、ジョセフはその恋を応援していたが、勘違いから彼女を有名なピアニストに紹介してくれるはずの男性を追い返してしまい…。
1945年公開の合成映画。この時代にカラーでアニメと実写を融合させてしまうアメリカの技術力に脱帽してしまう一作。
フランク・シナトラが歌い、ジーン・ケリーが躍る、これがデビュー作であるキャスリン・グレイソンも堂々とした歌声を披露する夢のような映画です。
そんな伝説級の彼らと共演するのは、伝説級のアニメキャラである”トムとジェリー”。
この布陣だけで見たくなってしまうようなキャスティング。幸せでハッピーになれる傑作ミュージカル映画です。
『錨を上げて』はU-NEXTとアマゾンプライムビデオで配信されています
5|スポンジ・ボブ/スクエアパンツ ザ・ムービー
公開年:2004年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:87分
監督:ステファン・ヒーレンバーグ
出演:トム・ケニー、ロジャー・バンパス、ビル・ファッガーバッケ、クランシー・ブラウン、デヴィッド・ハッセルホフ、ほか
あらすじ
海底都市ビキニ・タウン。ある日、人気バーガー店「カニカーニ」の人気メニューのレシピを狙うプランクトンの策略により、オーナーのカーニさんが泥棒の濡れ衣を着せられてしまう。そこで働いていたスポンジ・ボブは、お店のピンチを救うため、親友のパトリックとともに魔物がすむ恐ろしい町へ冒険に出た。
大人気TVアニメ『スポンジ・ボブ』を映画化した本作。2015年にも映画化され、3Ⅾとして現実世界に飛び出した彼らですが、本作はその先駆けとなる作品で2Ⅾのまま飛び出しています。
声優陣には、スカーレット・ヨハンソンのほか、アレック・ボールドウィンなども参加。さらに『ナイトライダー』で有名なデビッド・ハッセルホフが本人役で登場するなど豪華。
誰でも楽しめるストーリー、テレビ版のような温かい絵、可愛いけどどこか狂ってる特有の世界観をたっぷり堪能できる一作です。
『スポンジ・ボブ/スクエアパンツ ザ・ムービー』はU-NEXTとアマゾンプライムビデオで配信されています
6|秘密兵器リンペット
公開年:1964年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:99分
監督:アーサー・ルービン
出演:ドン・ノッツ、キャロル・クック、ジャック・ウェストン、アンドリュー・ダガン、ほか
あらすじ
大戦中、愛国者リンペットは徴兵検査に落ち途方に暮れ、海を眺めていると足を滑らせてしまい、海へ落ちてしまった。すると驚くべきことに、リンペットは魚に変身。海中を自由自在に泳ぎ回り、美しいレディ・フィッシュとも出会い幸せに過ごす。しかし、そんな海の中にも大戦の影が忍び寄る。
魚好きで空想癖があり、日常ではパッとしない男が魚となりドイツ軍と戦う。こんな突飛なストーリーをCGなしで映画化したのはすごいとしか言いようがありません。
歌のシーンも多くワーナーでありながらディズニー的雰囲気。低予算の中でも丁寧に作り上げられた合成映画です。
どこまで進んでいるのかは定かではありませんが、リメイク制作のプロジェクトも存在しているようです。
7|ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション
公開年:2003年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:92分
監督:ジョー・ダンテ
出演:ブレンダン・フレイザー、ジェナ・エルフマン、ティモシー・ダルトン、スティーブ・マーティン、ほか
あらすじ
人気スターのバッグス・バニーの引き立て役になることを断ったダフィー・ダックと共に、スタジオをクビにされた警備員D.J.。彼らはひょんなことから世界征服を巡る陰謀に巻き込まれてしまい、世界中を飛び回るハメになる。
バッグス・バニーやダフィ・ダックといったワーナーが誇る“ルーニー・テューンズ”の人気キャラクターたちが多数出演するコメディ映画。人間側の共演者は『ハムナプトラ』のB・ブレイザーや『僕らのアナ・バナナ』のJ・エルフマンなど。
本作でメガホンをとったジョー・ダンテ監督は大のルーニー・テューンズ好き。今作では好きなキャラを存分に使い、『バットマン』『サイコ』『禁断の惑星』などパロディも盛りだくさん、世界中を旅する大スケールな映画となっています。
96年に公開され大ヒットした実写アニメ合成映画の『スペース・ジャム』に対し、興行的には失敗に終わってしまいましたが、評論家たちからは高く評価された作品となりました。
『ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション』はU-NEXTで配信されています
8|スペース・ジャム
公開年:1996年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:88分
監督:ジョー・ピトカ
出演:マイケル・ジョーダン、ウェイン・ナイト、ビル・マーレイ、ほか
あらすじ
宇宙の果てにあるアミューズメント・パークの重役スワックハンマーは手下のナードラックスに、地球で大人気のバッグス・バニーとその仲間たちを連れて来るよう命じる。ピンチのバッグス・バニーたちは、ナードラックスにバスケットボールでの対決を提案。そしてジョーダンに助けを求めるのだった。
本作が先ほど紹介した『ルーニー・テューンズ』の映画1作目であり、2億3千万の売り上げを記録した大ヒット作。2021年には正当な続編『スペース・プレイヤーズ』が公開されました。
NBAスターのマイケル・ジョーダンが本人役で出演しているほか、監督を務めたのはCM演出家で、ナイキブームを巻き起こしたジョー・トピカ。
バスケのスター選手とアニメキャラが映画で共演、さらに宇宙人とバスケで対決なんてそれだけで笑えてきます。なんでもありのドタバタ試合、気軽に見れてとにかく楽しめる一作です。
『スペース・ジャム』はU-NEXTで配信されています
9|ピートとドラゴン
公開年:1977年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:129分
監督:ドン・ブルース
出演:ヘレン・レディ、ジム・デイル、ミッキー・ルーニー、レッド・バトンズ、シェリー・ウィンタース、ほか
あらすじ
孤児のピートの、唯一の友達はドラゴンのエリオット。ある日、エリオットは意地悪な里親からピートを救い出し、港町に辿り着いた。そこで、ピートは灯台守のノラとその父親に助けられ、一緒に灯台で暮らし始めるが、エリオットの噂を聞きつけたドクター・ターミナスが、エリオットを捕らえようと企み…。
これまでのディズニー作品では人間側がアニメの世界に行くことが多かったのですが、本作では全編において実写にキャラクターが登場しています。
1959年から企画が始まったものの、制作を務めていたウォルト・ディズニーが死去。そのまま埋もれ去られていたシナリオが1975年に見つかりプロジェクトが再開し、公開にいたりました。
認知度は低いですが、東京ディズニーランドのエレクトリカルパレードにも登場したことがあり、2016年にもリブート版が公開されるなど、隠れた良作映画です。
『ピートとドラゴン』はアマゾンプライムビデオで配信されています
10|ベッドかざりとほうき
公開年:1971年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:117分
監督:ロバート・スティーヴンソン
出演:アンジェラ・ランズベリー、デヴィッド・トムリンソン、イアン・ウェイヒル、シンディ・オカラハン、ほか
あらすじ
1940年のイングランド。通信教育で魔法を勉強中の新米魔女のエグランタイン・プライスもとに三兄妹の子供たちが預けられることに。しかし戦争のために通信教育の講座が中途でストップ。プライスは戦争を終わらせるためにどうしても魔法を身につけたく、子供たちとベッドに乗ってロンドンの教育会社に飛んで行くことに。
人気児童文学作家メアリー・ノートンの「空とぶベッドと魔法のほうき」を原作に、『メリー・ポピンズ』のほとんどのスタッフが集結して映像化したミュージカル映画。
主演はゴールデングローブ賞も受賞しているアンジェラ・ランズベリー、アニメーション部分は往年のディズニーアニメーターが担当しています。
『メリー・ポピンズ』的ストーリーではありますが、戦争というものが背景にあることで様々なテーマが浮かび上がってくる本作。温かいメッセージを持ち、また違う魅力のある作品となっています。
11|南部の唄
公開年:1946年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:93分
監督:ハーブ・フォスター、ウィルフレッド・ジャクソン
出演:ジェームズ・バスケット、ボビー・ドリスコール、ルアナ・パットン、ほか
あらすじ
白人の少年ジョニーとその家族は、アトランタから南部の農場へ移住することになった。父親ジョンは仕事でアトランタへ戻ってしまい、さみしいジョニーを慰めたのは、農場の下働きの黒人リーマスおじさんのおとぎ話だった。
ディズニー初の実写映画ともされる本作は、東京ディズニーランドのアトラクション”スプラッシュ・マウンテン”のもととなった作品です。1947年にはアカデミー賞を受賞していますが、その内容ゆえに公開当初にはNAACP(全米黒人地位向上協会)から抗議の声明が発表。
アメリカでもホームビデオ版のリリースはなく、日本においても92年に発売されたVHSを最後に廃盤。現在では視聴が困難な作品となっています。
三人の騎士
公開年:1944年
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:72分
監督:ノーム・ファーガソン
出演:クラレンス・ナッシュ、ジョゼ・オリヴェイラ、ホアキン・ガライ、アウロラ・ミランダ、ほか
あらすじ
ある日ドナルドの元にラテン・アメリカの友だちから3つの不思議なプレゼントものが届いた。それを開けるとお話が出てきたり友人が出てきたり。さらにホセ・キャリオカとパンチートに導かれ、驚きと音楽に溢れているラテン・アメリカの地を巡る。
公式では唯一のドナルドダックが主人公の長編劇場アニメーション。一般的にはあまり知られていないものの、ファンの中での認知度は高い一作です。
ドナルドが誕生日プレゼントを一つ一つ開けていくという大筋で、オムニバスのように短編集が展開されて行きます。
しかし中盤からは雰囲気が一転。実写とアニメが融合して南米の観光案内、奇想天外なアニーメーションが連続し、ストーリーもあってないようなものに。さらに最後は、もはや理解不能な領域に突入。ディズニー作品の中でも異色ともいえる作品です。
コメント