【厳選】ドリフト・ドリ車を取り上げた映画10本

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(C)2006 Universal Pictures

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今回は、「ドリ車・ドリフトをフューチャーした映画」を紹介、それではさっそく行ってみましょう!

ドリ車・ドリフトをフューチャーした映画

ヨーロッパで生まれた自動車。そしてヨーロッパで生まれた自動車レース。フォーミュラカー、ル・マン24時間、ラリーなど多くの自動車競技が生まれました。
走行中にカーブなどで車を滑らせて通過する、スライド走行自体は昔からありました。しかし、そのスライドにドリフトと名付け、それを競技化したのは日本。

日本国内においても、自動車が普及していき70,80年代には峠や首都高でのストリートレースも盛んになり、早く走るテクニックの一つであるドリフトだけをやる人も。
しかし、次第に取り締まりが強くなったため、90年代ころからはサーキットでドリフトをする人が増加。

サーキットでドリフトをする人口が増え、2000年代にはついにドリフト大会が開催されます。これが後の”D1グランプリ”となり、企業がそれに注目し始めたため大会の規模も大きくなります。

このころから、日本のルールや運営などを手本としたD1に似た大会が各国で開かれるようになり、2013年にはJAFから公式競技として認められることとなりました
現在では、アメリカ、ロシア、ヨーロッパをはじめとする様々な国で大規模な大会が開催され、その人気も上昇中です。

今回は、そんな日本の誇るべき自動車文化の一つである”ドリフト”を取り上げた映画を集めてみました。

1|ワイルド・スピードX3 TOKYO DORIFT 

ワイルド・スピードX3 TOKYO DORIFT 
(C)2006 Universal Pictures

公開年:2006年
製作国:アメリカ合衆国、ドイツ
上映時間:104分
監督:ジャスティン・リン
出演:ルーカス・ブラック、バウ・ワウ、ナタリー・ケリー、ブライアン・ティー、サン・カン、ほか

あらすじ

カリフォルニアの高校生ショーンは公道レースでの事故の責任を警察に問われ、仕方なく東京にいる父親の家に引っ越すことに。高校に通いだしたショーンは同じ米国人であるトウィンキーに誘われ、違法レースを見物しに行くが《ドリフト・キング》と呼ばれる王者に惨敗してしまう。

『ワイルド・スピード』シリーズの3作目。ドリフト映画の金字塔ともいうべき作品です。ワイスピの中でもドリフトだけに焦点を当てた唯一の映画で、車好きならみんな知ってる映画。ここで名前を出すのも気が引けます。

本作は、ストリートレースをフューチャーしてる中でもかなり硬派な作品で、根強いファンも多く魅力はここだけでは語り切れません。そして、なんとクリストファー・ノーラン監督もファンであることを公言しています。

アメリカ映画の中でもかなりリアルな日本を映し出しており、非常に親近感がわきます。正直、近年公開されたジェットブレイクよりよく作られた日本を楽しめることは間違いないです。
そして日本のドリフト界で知らない人はいないであろうあの人も登場、日本人俳優も何人か出演しています。

『ワイルド・スピードX3 TOKYO DORIFT』はU-NEXTとアマゾンプライムで配信されています

2|キャノンレース

キャノンレース
(C)2016 Filmkameratene AS All rights reserved.

公開年:2014年
製作国:ノルウェー
上映時間:93分
監督:ハルバルド・ブレイン
出演:アンダース・バースモー・クリスチャンセン、ヤニー・スカブラン、スベーン・ノルディン、ほか

あらすじ

愛車のマスタングに乗ることだけを生きがいにするロイは、地元レースで常勝のチャンピオン。ある日、彼はトヨタGT86を駆るライバル、TTからオスロからノールカップ岬まで2200kmを走る公道での大レースを持ちかけられる。

フォード・マスタング、トヨタ・86をはじめとする各国のマシンが熾烈なバトルを繰り広げるカーアクション。

首都オスロからノルウェー最北端まで約2000キロにも及ぶ公道レースは圧巻で、許可をとって実際に公道を走るレースシーンは迫力満点本国では、同時期に公開された「ワイルド・スピード EURO MISSION」を上回る興行成績を残しました。

日本からはるか遠く離れた北の大地ながら、日本車を使った本格的なドリフトシーンも多数、86がノルウェーで白煙を上げてしまいます。ハリウッド映画を見慣れていても満足できる、本格的なカームービーです。

『キャノンレース』はU-NEXTとアマゾンプライムで配信されています

3|クラッシュゾーン

クラッシュゾーン
(C)2016 Filmkameratene AS All rights reserved.

公開年:2016年
製作国:ノルウェー
上映時間:97分
監督:ハルバルド・ブレイン
出演:アンダース・バースモー・クリスチャンセン、オットー・イェスパーペン、スベーン・ノルディン、イーダ・ヒューソイ、ほか

あらすじ

違法公道レースの罪で服役していたロイはストリートレースから足を洗い、ホットドッグ店で働いていた。レーサーのカイザーが挑戦状をたたき付けられたも断ったが、愛娘ニーナの恋人チャーリーが勝手に勝負を受けてしまい、ニーナも同乗するという。

本国ノルウェーにおいて、2014年の年間興行収入第1位に輝いた前作『キャノンレース』の続編で、前作のキャラも多数登場。前回はスカンジナビア半島縦断レースでしたが、今作ではノルウェーからロシアのムルマンスクまで国をまたいだ大レースが繰り広げられます。

明らかな予算とスケールのアップを果たし、ランボルギーニケーニグセグなどのスーパーカーたちも登場しますが、前作の精神は忘れられておらず、日本のドリ車やラリーカーなども登場。

さらに、舞台は広大な雪原なだけに、常に車はドリフト状態。危険なアイスバーンや氷上でのカーアクションなど、これまでの常識を覆す公道レース映画です。

『クラッシュ・ゾーン』はU-NEXTで配信されています

4|ドリフトエボリューション

ドリフトエボリューション
引用:IMDb

公開年:2008年
製作国:マレーシア
上映時間:95分
監督:シャムスル・ユソフ
出演:シャムスル・ユソフ、アーロン・アジズ、ファリド・カミル、イクラム・ディンズリー、ほか

あらすじ

ドリフトに夢中なザックとシャム。ザックの恋人であるファシャもドリフトをしているが、街の麻薬組織と関係を思っており、その組織はドリフトレースを利用し麻薬を売っていた。次第にファシャとザックの溝は深まり、シャムへ思いを寄せ始める。

日本ではまずお目にかかることがないマレーシア映画。監督のシャムスル・ユソフは、『ワイルド・スピードX3 TOKYO DORIFT』に影響を受けて本作から監督デビューしました。

スープラ、スカイライン、RX-7をはじめとするカスタムされた日本車が多く登場し、ワイスピ3が好きなら興奮間違いなしの内容。マレーシア中で撮影され、クアラルンプールでも堂々とドリフトをしまくっており、続編も製作されています。
残念ながら、日本語に対応していないようですが、車を共通言語として言葉がわからなくても見たい作品です。

5|頭文字[イニシャル]D THE MOVIE

頭文字D THE MOVIE
(C)2005 Media Asia Films (BVI) Ltd.

公開年:2005年
製作国:香港
上映時間:109分
監督:アンドリュー・ラウ
出演:ジェイ・チョウ、アンソニー・ウォン、エディソン・チャン、鈴木杏、ほか

あらすじ

“藤原とうふ店”を営む父と2人暮しの拓海は、父の愛車ハチロク(AE86)で毎日、峠道を走っているが、彼の走りに目をつけた走り屋たちが、次々に拓海にレースバトルを挑んでくる。

日本の車好きで知らない人はいないほど有名となった”頭文字D”『インファナル・アウェア』のスタッフを中心となり、日本を含むアジアの各地からキャストが集結して実写映画化。

撮影は全て日本で行われ、新潟県の弥彦山スカイラインや群馬県渋川市がその舞台に。カーアクションはタカハシレーシングが中心となり、作中でのドリフトや溝落としといったテクニックが再現されています。

高橋啓介が登場しないなど、登場人物やストーリーには大幅な変更が加えられていますが、別の世界線としてみると非常によくできた映画だと思います。
映画内での言語は広東語なので、ぜひ吹き替えで見てみてください。

6|ALIVEHOON アライブフーン

アライブフーン
(C)2022アライブフーン製作委員会

公開年:2022年
製作国:日本
上映時間:120分
監督:下山天
出演:野村周平、吉川愛、青柳翔、福山翔大、田博太郎、モロ師岡、土屋アンナ、ほか

あらすじ

eスポーツで日本一のレーサーとなった紘一は解散直前のドリフトチームにスカウトされる。実車でも才能を発揮したが、生死をかけてドリフトに挑む者たちが立ちはだかる。

日本発祥のドリフト、街中や峠などでのストリートを題材とした映画はありましたが、今回描いたのはサーキットで行う競技としてのドリフトです。

見どころは何といってもCGなしで見せてくれる迫力満点のドリフト走行。それもそのはず、本人役でも出演している”ドリフトキング”こと土屋圭一が監修をしているのです。
そのほか演技面では俳優が担当しているものの、ドリフト走行では実際のD1選手が運転していたりと、とにかく本物を追求した作品。

ストーリーもeスポーツ出身と今らしい展開。これまでの日本のカーアクションの中でも傑作と呼べる出来で、歴史に刻まれる一作です。

『ALIVEHOON アライブフーン』はU-NEXTで配信されています

7|ドリフト(2006)

ドリフト
引用:JFDB

公開年:2006年
製作国:日本
上映時間:78分
監督:神野太
出演:柏原収史、小松彩夏、遠藤雄弥、小橋賢児、ほか

あらすじ

プロボクサーだった南真一は、黒い車の走り屋が引きおこした交通事故によって最愛の妻子を失い、ボクサー生命までも絶たれてしまう。走り屋への復しゅうを誓った真一は、自らも走り屋となって公道で名をあげていくことに。

峠を舞台にした日本産カーアクション。復讐が軸ということもあり、他のドリフト映画よりも落ち着いたトーンで進みます。低予算のため映画というよりかは、日本のドラマ的雰囲気を持つ作品です。

低予算とは言いつつも、逆に一昔前のドリフトビデオのようなリアルさがあり、足元の映像や整備のシーンなどかなりマニアックに作られています。登場車種もs14、FC、さらにはサニトラなどマニア垂涎の車種となっています。

8|ガクドリ

ガクドリ
(C) 「ガクドリ」製作委員会

公開年:2011年
製作国:日本
上映時間:89分
監督:江良圭
出演:木ノ本嶺浩、加藤和樹、三浦葵、佐々木喜英、ほか

あらすじ

赤城山大学に合格したマサキは自動車教習所に通い始め、美人教官の菜々子に一目ぼれ。菜々子が赤城山大学の自動車部OGで、今でも部に顔を出すことを知る。マサキはドリフトどころか自動車のことすらろくに知らないながらも、自動車部へ入部する。

本作も競技ドリフトを取り上げた作品ですが、舞台となるのは学生限定のドリフト大会「全日本学生ドリフト王座決定戦」通称”学ドリ”です。

「仮面ライダーW(ダブル)」でブレイクした木ノ本嶺浩、『神様ヘルプ!』の加藤和樹、モデルの三浦葵などが出演し青春群像劇を作り上げ、当時らしい雰囲気を色濃く見せる作品です。

ドリ車も、180sx、FC、そしてなんと日産クルーまで登場。低予算ながらも、実際にD1選手が参加しており、迫力あるドリフトを楽しめます。

『ガクドリ』はU-NEXTで配信されています

9|ドリフトウォーズ

ドリフトウォーズ
(C)ミュージアム

公開年:1999年
製作国:日本
上映時間:74分
監督:上山勝彦
出演:小池栄子、浜野裕子、水橋研二、ジョニー大倉、ほか

あらすじ

高校生の瞳は短大への入学が決まり順風満帆。しかし、その何不自由ない生活に不安を抱いていた。ある日友人と峠へドライブへ出かけるが、そこでドリフトをする女性直美に出会う。彼女に痺れた瞳は走り屋になることを決意する。

なんと、初々しい小池栄子ワンエイティに乗ってドリフトしまくってしまうという貴重な作品。脇役には渡辺雄二、ジョニー大倉といったⅤシネで活躍する方が固め、安定感のある演技。立派な娯楽作に仕上がっており、ドリフトを知らない人でも楽しめる作品です。

彼氏がこっそり車を盗んできて許されてしまったり、白バイ隊員につかまったかと思いきや、なんとドリフトの指導までされてしまうなど、当時の緩い雰囲気で気軽の楽しめる公道ドリフト映画です。

『ドリフトウォーズ』はアマゾンプライムビデオで配信されています

10|オーバーレブ!

オーバーレブ
引用:U-NEXT

公開年:2001年
製作国:日本
上映時間:81分
監督:室賀厚
出演:三林千夏、渡順花、木村唯奈、いとう周花、ほか

あらすじ

有望な陸上選手であった涼子は、怪我で競技を断念。ある日、佐和子のドリフトに見せられた涼子はMR2を手に入れて走り始める。しかし、仲間たちが改造車狩りに遭い、涼子のMR2も敗者寸前となってしまう。

原作は、週刊ヤングサンデーにおいて1997年から2004年まで連載されたカーレースマンガです。当時の街並みや服装、俳優陣などを味わうことができノスタルジーを感じます。

登場する車たちも様々なメーカーからまんべんなく登場。今では手を出せなくなってしまったR32も200万円ほどで売られています。決して大作映画ではありませんが、当時の走り屋たちの雰囲気を堪能できる一作です。

『オーバーレブ!』はU-NEXTとアマゾンプライムで配信されています

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